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画像:Pitchfork News

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Deerhunterのフロントマン、Bradford Coxがソロプロジェクト Atlas Sound の約15年ぶりの新曲「Octoberland」を4ADからリリースしました。PitchforkとStereogumの報道によると、Coxはこの曲に先立ち、フィラデルフィアのフェス Making Time ∞ で約7年ぶりの本格的なライブを行い、全曲新曲の8曲を披露しています。

ニュースのポイント

  • 「Octoberland」は約15年ぶりのAtlas Sound新曲。4ADからリリースされ、Cox自身が監督した音楽ビデオが付いている
  • Making Time ∞ のセットは全8曲が新曲で、ブラスベル、ベースギター、SP-404という最小限の編成だった
  • 2027年はBig Ears(4月、ノックスビル)、Kilby Block Party(5月14〜16日、ソルトレイクシティ)、Primavera Sound(6月、バルセロナ)が予定されている

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長い空白から復活まで

Atlas Soundは2008年から2011年の間に3枚のアルバム、『Let the Blind Lead Those Who Can See But Cannot Feel』『Logos』『Parallax』を発表しました。デモ集『Bedroom Databank, Vols. 1-4』もあります。Pitchforkはこのプロジェクトを「long-dormant(長く休眠していた)」と形容しています。

Cox本人のライブ活動も途絶えていました。Pitchforkによれば、2019年以降は、2023年にジョージア州アテネのヴィンテージ市で行った即興のノイズセットを除き、ステージに立っていません。Making Time ∞ の出演発表は、その空白を破る知らせでした。

Making Time ∞ での初披露セット

Pitchforkは、Coxがアルバム1枚分に相当する新曲を披露したと伝えています。セットは8曲で、すべて未発表の新曲でした。伴奏はブラスベル、ベースギター、Coxが長年使うSP-404だけでした。Stereogumは、これを約7年ぶりの本格的なパフォーマンスと位置づけています。

「Octoberland」

「Octoberland」はMaking Time ∞ で初披露された新曲の一つで、スタジオ録音版が4ADから出ています。Stereogumは「sparse, slow(隙間の多い、ゆったりした)」曲と表現し、Pitchforkはビデオを「haunting(心に残る不穏さのある)」と評しています。

2027年の予定とKilby Block Partyの顔ぶれ

Stereogumによると、Big EarsにはCoxとDeerhunterの同僚Lockett Pundtによるコラボレーションとして出演が発表されています。Kilby Block Partyはユタ州立フェアパークで5月14〜16日に開かれ、Atlas Soundの出演が決まっています。Primavera Soundは6月のバルセロナです。

Kilbyの2027年のヘッドライナーは、Deftones、Fontaines D.C.、the Strokes、Slayyyter、Jungle、Lil Yachtyです。Atlas Soundは「further down the bill」、つまり下段に名を連ねており、同じ段にはSpoon、Weyes Blood、Hot Chip、Kurt Vile、Kim Gordon、Iceageなどがいます。未発表のアーティストはあと11組です。ちなみに2026年のヘッドライナーは、Lorde、the xx、Turnstileでした。

編集部の見方

今回の動きで目を引くのは、順序の丁寧さです。まず約7年ぶりに生演奏で新曲を鳴らし、その中の1曲を映像付きで音源化しました。ブラスベル、ベース、SP-404という簡素な編成と、「Octoberland」が隙間の多いゆったりした曲であることは、方向性として符合しているように見えます。ただし、これは2つの報道から読み取った印象にすぎません。8曲がどんな形でまとまるかは、情報源では触れられていません。

「なぜ今なのか」についても、Cox本人の説明は確認できていません。約15年の沈黙の理由や、Making Time ∞ 出演を決めた経緯は、手元の情報源にはありません。2019年以降のライブ空白と今回の復活を結びつける因果も、現時点では推測の域を出ません。

日本の読者にとって最大の注意点は、日本公演や国内向けの展開が情報源に一切出てこないことです。当面は、4ADからの音源と映像が日本から確認できる主な手段になりそうです。ただし、日本での配信や流通の形態も情報源では確認できていません。2027年の公演はいずれも米国と欧州のフェスです。渡航して観る場合は、各フェスの公式発表を必ず確認してください。

Kilbyの出演枠は、規模感を測る材料になります。Atlas Soundはヘッドライナーではなく下段の出演です。上段にはDeftonesやthe Strokesのような名前が並び、昨年のLorde、the xx、Turnstileとは顔ぶれが違います。ただ、同じ段にSpoonやKurt Vile、Kim Gordonがいる点は、インディー寄りの聴き手に向けた枠であることを示唆していると見ています。これも並びからの解釈で、運営側の意図は分かりません。

情報源どうしの表現にも差があります。Pitchforkは、Big EarsをCoxの3つのフェス出演の一つとして数えています。一方、Stereogumは、Coxと Pundt のコラボレーションと書いています。Big EarsがAtlas Sound名義のソロセットなのかは、確定できていません。Pitchforkは「15年ぶり」、Stereogumは「almost 15 years」と書いており、厳密な年数は表現に幅があります。

今後の焦点は、アルバムとしての発表があるか、単独公演が出るか、Big Earsの内容が明らかになるか、Kilbyの未発表11組が出そろうかです。日本からの観戦を考えるなら、これらの続報を待つ段階だと見ています。

出典

  • Pitchfork
  • Stereogum

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