画像:Music Business Worldwide
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ニュースのポイント
- LEGOとDaft Punkが、製品・コンテンツ・ブランド体験にまたがる提携を発表した。第1弾は2007年Alive tourのピラミッドステージのセットで、公式のミニフィギュアも付く(Pitchforkによる)。
- 元になったのはルクセンブルクの父子の作品。2020年のLEGO Ideasコンテストで優勝し、2024年の再投稿、2025年4月の1万サポーター到達を経て、製品化が決まった。
- セットの発売日は未発表。ピラミッド以外の展開は、2027年に詳細が示される予定だ。
詳細
発表までの流れ
Daft Punkは2021年2月22日、8分間の映像『Epilogue』で解散を発表した。結成から28年目だった(NME)。解散後は『Homework』『Random Access Memories』のリイシューが出ている(MusicRadar)。2025年9月にはFortniteで「Daft Punk Experience」が開かれ、31曲が使われた。プレイヤーがバンドを主役にしたLEGOのミュージックビデオを作れる内容だった(Music Business Worldwide)。
NMEによると、解散5年の節目には「Human After All」の新しいビデオも公開された。Because Musicは2022年からDaft Punkのカタログと芸術的レガシーを担っていると説明している。傘下のBecause Editionsがカタログを代表する。6月には、1996〜2008年にバンドをマネジメントしたPedro Winterが、同社のGlobal Head of Creationに就任した。
発表の前日にあたる10月21日、公式YouTubeのライブ配信「Daft Punk – WDPK 83.7」で、説明のない30秒のティーザーが流れた。翌22日にLEGOが提携を発表している。
ファン投稿が製品になるまで
元の設計者はPatrick Harbounと息子で、2020年のLEGO Ideas「Music to Our Ears」で最優秀賞を得た。ただし当時は製品化されなかった。2024年に「Daft Punk Concert」として再投稿され、2025年4月に1万サポーターを超えて、今回の開発決定に至った。
LEGO Ideasでは、採用された作者はLEGOのデザイナーと完成品に仕上げ、各セットの純売上の1%を受け取る。
発表された内容
プロモーション映像では、Daft Punkのミニフィギュアがホログラムの赤いブロックを追い、LEGOで組まれたコンソールにたどり着く。曲は『Discovery』(2001年)の「Voyager」と、2005年作のタイトル曲「Human After All」だ。MusicRadarによれば、Guy-Manuel de Homem-ChristoとThomas BangalterがLEGOのチームと選んだ。
創作責任者のCédric Hervetは声明で、ピラミッドステージを「Daft Punkの視覚的世界を最も象徴する表現の一つ」と述べ、ファン制作の設計が提携の中心になることを「ふさわしい」と語った。
MusicRadarは、発売日は未定で、詳細は来年に示される見込みと伝えている。
編集部の見方
今回の動きは、時系列に並べると唐突ではないと見ている。解散後は、リイシュー、Fortnite、解散5年のビデオ、Winter氏の就任と、段階的に動きが続いてきた。特にFortniteの企画では、LEGOのミュージックビデオが遊びの中核にあった。LEGOとの接点は、すでにそこで作られていたと言える。ただし、提携の交渉をBecause Musicが主導したのかなど、意思決定の中身は情報源では触れられていない。「なぜ今か」への公式な説明も、確認できていない。
もう一つ目を引くのは、第1弾が企業の企画ではなくファンの作品だった点だ。2020年に優勝しながら見送られた案が、再投稿と1万サポーターを経て通った。これは待つ価値のある時間だったのか、解散後に権利側の判断が変わったのか、情報源からは区別できない。なお、MusicRadarは「5年後に製品化」と書くが、2020年から2026年なら6年にあたる。NMEは、優勝時点で開発入りが確認されたと読める書き方をしており、Music Business Worldwideの「当時は製品化されなかった」と食い違う。時期の細部は、今後の公式情報で確かめたい。
読者の判断材料としては、次のように整理できる。ピラミッドセットを買うつもりの人は、価格も発売日も未発表なので、今は情報を待つ段階だ。「LEGOが第1弾を出すと言っただけ」と見るのが妥当で、2027年の発表を待ってから動いても遅くない。解散後の動きを追うファンにとっては、今回のコラボは再結成の兆しとは別物だ。NMEによると、Bangalterは過去に再結成を否定し、「ほかに探りたいこと」があると語っている。Pitchforkも、再結成に近づいたとは言いにくいという見方だ。
また、NMEは、GTA 6のサウンドトラックの依頼を断ったという報道があり、のちにJusticeが引き受けたと伝えている。あくまで報道であり確認はできないが、これが事実なら、すべての話を受けているわけではなさそうだ。今回の提携が長く続くかは、2027年以降の中身で測ることになる。
出典
- Music Business Worldwide
- MusicRadar
- Pitchfork
- NME