JOCOLLA

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【Beckが7年ぶりに放つ15作目『Ride Lonesome』——路地裏の孤独とブルースの匂いに、老いぼれ記者の喉が鳴る夜】 夜風がやけに冷たく染みる夜には、安物のバーボンと、少しばかり煤けたレコードがよく似合う。 グラスを傾けながら、ふと「最後に心底痺れる音楽に出会ったのはいつだったか」なんて黄昏れていた筆者の手元に、とんでもない一報が転がり込んできた。あの放浪のトリックスター、Beckが7年ぶりとなる通算15枚目のスタジオアルバム『Ride Lonesome』を世に解き放ったというのだ。 7年だぞ、7年。赤ん坊がランドセルを背負って九九を暗唱し始める年月である。その間、筆者の身に起きた変化といえば、健康診断の数値が年々赤文字に染まり、階段を上るたびに膝がブルースハープのように哀愁ある悲鳴を上げるようになったことくらいだ。人生の悲哀をこれでもかと噛み締めながら、私は震える指で再生ボタンを押した。 …

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