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【飾りはいらねえ、ギター1本で魂を連れ去れ――Jake Xerses Fussellの新作『The Old Beloved Path』が教えてくれる「引き算」の美学】 夜更けに安物のバーボンをグラスに注ぎ、氷がカランと鳴る音を聞いていると、ふと思うことがある。世の中、少しばかり騒がしすぎやしないかい、と。 街に出れば刺激的なビートと派手な電子音が鼓膜を小突き、SNSを開けば誰かが大声を張り上げて自己主張を競い合っている。そんな喧騒に疲れ果てた耳と心に、まるで古びた木造小屋のポーチで吹く夜風のように染み渡る男がいる。現代のアメリカン・ルーツ・ミュージック界屈指の語り部、Jake Xerses Fussell(ジェイク・クセルクセス・ファッセル)だ。 米音楽メディア『No Depression』のレビューによれば、彼の通算6作目となるアルバム『The Old Beloved Path』が届いた。そして本作で彼が選んだ道は、近年試みていたシンセやストリングスといった装飾を綺麗さっぱり脱ぎ捨てた「ミニマリズムへの回帰」だという。これだよ、これ。おじさんが夜中に聴きたいのは、こういう余計な油を落とした赤身肉のような音楽なんだ。 …

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