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【ボブ・ディラン『Love and Theft』から四半世紀――安ウイスキーの氷が溶ける夜に、枯れたブルースを聴け】 グラスの中で溶けかけの氷がカランと鳴るたび、筆者の胃壁は小さく悲鳴を上げる。寄る年波には勝てないが、この音とブルースの12小節だけはやめられない。 今宵ターンテーブルに乗せるのは、ボブ・ディラン(Bob Dylan)が放った奇跡のルーツ・ミュージック絵巻『Love and Theft』だ。気がつけばリリースから四半世紀、25年の月日が流れた。四半世紀といえば、生まれたばかりの赤ん坊が立派に社会の荒波に揉まれ、居酒屋で愚痴をこぼすようになる歳月である。筆者の髪の毛もその間に随分と後退したが、このアルバムの黒光りするような渋みは、1ミリたりとも色褪せていない。 ### 2001年9月11日、激動の日に届いた「泥臭い再生」 …

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