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【闇夜の底でこそ花は咲く――英国フォークトリオLittle Redが鳴らす、孤独と再生のブルーズ】 夜も更けて、安物のバーボンをロックグラスに注ぐ時間になると、男はどうしようもなく「孤独の美学」に浸りたくなるものだ。もっとも筆者の場合、「一匹狼の夜」を気取ってバーカウンターでグラスを傾けていたら、単に誰からもLINEの返信が来ないだけだったという無慈悲な現実に直面し、膝の痛みを誤魔化しながら一人で氷を回すのが常なのだが。 だが、世の中には本当に「暗闇の深さ」を知っているからこそ鳴らせる、本物の音楽がある。 今回グラスを傾けながら耳を奪われたのは、英国オックスフォードとレディングを拠点にするフォーク・トリオ、Little Redの新曲「Bloom」だ。かつてマーク・ラネガン(Mark Lanegan)やPJ Harvey、そしてIsobel Campbellあたりの「煤煙と夜露の匂い」が染み付いた音を愛してきた呑兵衛たちなら、この名前を聞いただけで喉が鳴るはずである。 …

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