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【ヒゲと哀愁の極み――Chris Stapletonが魂で歌う「I Will Always Love You」に全米が泣いた夜】 夜更けに安ウイスキーのグラスを傾けながら、ふと思うことがある。なぜ男の背中とアコースティック・ギターは、失恋と追悼の場においてこれほどまでに無防備で、そして雄弁なのだろうか。 バーボンを喉に流し込むたびに胃袋が小さく悲鳴をあげる筆者(Memphis Ray、寄る年波には勝てない)だが、今回のニュース映像を観た瞬間は、胃痛どころか胸をガツンと鈍器で殴られたような衝撃を覚えた。現代のアメリカン・ルーツ・ミュージック界の最高峰、Chris Stapleton(クリス・ステイプルトン)が魅せた渾身のトリビュートについて語らせてほしい。 ### 豪放なヒゲ男が紡ぐ、あまりにも繊細な祈り …

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