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【ウイスキーが染みる夜、ブルースは死なず。ZZ Topのテレビ初出演の謎と、音楽シーンの愉快な嵐】 グラスの中で氷が寂しげな音を立てる。やれやれ、今夜もレコードの溝から立ち上る埃っぽいブルースの匂いに、いい歳こいたオッサンが鼻を鳴らしているところさ。 正直、筆者は通勤電車でイヤホンから流れる音楽に感極まって、うっかり隣のサラリーマンの肩に寄りかかりそうになり、危うく社会的な死を迎えるところだった。音楽ってやつは、いくつになっても厄介な相棒だ。さて、今週も音楽業界という名の底なし沼から、なんとも味わい深いニュースが届いている。さっそくグラスを傾けながら、世迷い言につきあってくれ。 まずは、テレビの画面とテキサスの砂埃についてだ。 Ultimate Classic Rockの報道によると、テキサスの伝説的バンド、ZZ Topが1986年になってようやく深夜のテレビ番組で初パフォーマンスを披露したという、ちょっと信じがたい事実が取り上げられている。「え、あのヒゲとサングラスの面々が、そんなにテレビ嫌いだったのか?」と、思わずバーのカウンターでピーナッツを喉に詰まらせそうになった。すでに大スタジアムを揺るがしていた彼らが、なぜ小画面デビューにそこまで時間をかけたのか。テレビ局のプロデューサーが「頼むからヒゲを少し整えてくれ」と土下座でもしたのか、それともテレビのブラウン管が彼らのオーラに耐えきれず割れると本気で心配されたのか。理由はともかく、ブルースとロックの香りをぷんぷんはじき出す男たちが、頑固に我が道を往く姿には、全オッサンが涙を流して拍手喝采したくなる。やっぱり、世の中すんなり行かない方が面白い。…

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