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【十字路で悪魔に魂を売り損ねた夜に――Debra Deviが解き明かす「ブルースの悪魔」と、今宵鳴り響く最新ブルースロック】 夜も更けて、安ウイスキーのグラスの中で氷がカランと頼りない音を立てる頃、ふと考えることがある。なぜ昔のブルースマンたちは、隙あらば夜中の十字路(クロスロード)へ出かけていって悪魔に魂を売り渡そうとしたのか、と。 正直に告白しよう。筆者も20代の青臭い頃、ロバート・ジョンソン(Robert Johnson)に憧れるあまり、深夜2時に近所の交差点(国道沿いのコンビニ前)にギターケースを抱えて立ち尽くしたことがある。だが、闇の中から現れたのは赤い肌の悪魔ではなく、怪訝な顔をした警察官だった。「お兄さん、こんな時間に何してるの?」。あの時の職務質問の寒々しい空気こそが、筆者にとって最初のブルース体験だったのかもしれない。 そんなほろ苦い記憶を思い起こさせたのが、音楽メディア『American Blues Scene』に掲載された、作家でロッカーでもあるDebra Deviによる興味深い論考「Language of the Blues: The Devil in Blues Mythology and Song」だ。 …

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